ガスに関する用語集
L
- LEL
- 「Lower Explosive Limit」の略語。爆発下限界と訳す。可燃性ガスが空気と混合して、着火によって爆発を起こす最低濃度。
P
- ppb
- ガスの濃度を10億分の1の単位で表したもの。
※1ppm=1000ppb
- ppm
- ガスの濃度を100万分の1の単位で表したもの。
※1%=10000ppm
R
- RCL
- 「Refrigerant Concentration Limit」の略語。国際規格 ISO/DIS 817 により定められた冷媒の許容濃度で、急性毒性、酸欠及び可燃性によるリスクを低減するために規定される空気中の冷媒の最大濃度。
T
- TLVs
- 「Threshold Limit Values」の略語。閾限度値と訳す。ほとんどの作業者が連日繰返し被曝しても健康上悪影響をこうむることがないと考えられる有害物質の濃度。TLV-TWA、TLV-STEL、TLV-Cがあり、ACGIHが定めたもの。
- TLV-TWA
- 「Threshold Limit Value Time Weighted Average」の略語。時間荷重平均値被曝限度値と訳す。1日8時間または週40時間の平常作業において、反復被曝しても、ほとんどの作業者が健康上悪影響をこうむることがないと考えられる有害物質の時間荷重平均濃度。
- TLV-STEL
- 「Threshold Limit Value Short Term Exposure Limit」の略語。短時間被曝限度値と訳す。作業者が15分間連続被曝しても、かつ、毎日の被曝がTLV-TWA以下であれば健康上作業者に悪影響を及ぼさない有害物質の濃度。
- TLV-C
- 「Threshold Limit Value Ceiling」の略語。被曝上限界値と訳す。作業被曝において瞬間的にでも越えてはならない有害物質の濃度。
V
- vol%
- ガスなどの濃度を体積の100分の1の単位で表したもの。
あ
- 応答時間
- 試料ガスの濃度が、瞬時に変化したときに、指示値が最終値の特定範囲に収まるまでの時間。
- オーバー
ホール - 保守点検のために行う機器内部の点検修理。
か
- 可燃性ガス
- 空気中または酸素中で燃えるガス。
- 感度
- ガス濃度の変化に感じる度合。
- 感度チェック
- ある濃度のガスを用いて、センサの出力動作を確認すること。
- ガス検知
- ガス濃度の定量的な把握。
- 許容濃度
- 労働者が有害物質に曝露される場合に、当該物質の空気中濃度がこの数値以下であれば、ほとんどの労働者に健康上の悪い影響がみられないと判断される濃度。日本産業衛生学会の勧告値。
- 繰返し性
- 同一の方法で同一の検知対象ガスを、同一の条件で比較的短い時間に繰返し測定した場合の、個々の測定値が一致する度合。
- 検知対象ガス
- ガス濃度を検知し、指示もしくは警報する場合、その対象となるガス。
- 検知原理
- ガスを検知し電気信号に変換する原理。
- 経時変化
- 長期の時間経過に伴って生じるガス検知器の特性の変化。
- 警報遅れ
- 警報設定値より高い(低い)ある濃度のガスを検知部に接触させてから、警報を発するまでの時間。
- 警報精度
- 警報設定値と警報を発し始めるガス濃度との差または、その差の警報設定値に対する百分率で表した値。
- 検知精度
- ガス検知器が表す値または測定結果による指示値の正確さと精密さを含めた総合的なよさ。
- 検知範囲
- ガス濃度を指示し、警報することができる検知対象ガスの濃度範囲。
- 警報設定値
- ガス濃度がある濃度に達したときに警報を発するように設定した値。
- 校正
- 校正用ガスなどを用い、機器の指示値、表示値または設定値と、真の値との関係を求めること。
- 校正曲線
- ガス濃度と指示値との間の対応を表す曲線。
- 校正用ガス
- ガス検知警報器の校正に用いるガスで、ゼロガス、スパンガス、目盛り定め用ガス等の総称。
さ
- 再現性
- 同一の方法で同一の検知対象ガスを、再度測定した場合の、個々の測定値が一致する度合。
- 最大目盛り値
- 目盛りが示す測定量の最大値。
- 使用温度範囲
- ガス検知警報器の使用上、性能および機能を維持できる温度の範囲。
- 指示範囲
- 指示計が指示できる範囲。
た
- 耐圧防爆構造
- 全閉構造で、容器内部で爆発性ガスの爆発が起きた場合に、容器がその圧力に耐え、かつ外部の爆発性ガスに引火する恐れのないようにした構造。
- 暖機時間
- 検知警報器に電源を入れてから、検知警報器の全ての性能が示された規格を満足するまでに必要な時間。
- 直線性
- ガス濃度と出力値との間の直線関係からのずれの小さい程度。
- 定期点検
- 定期的に行う機器の点検、手入れ。
- 電池使用時間
- ガス検知警報器を所定の使用条件のもとで作動させた場合、所定の性能および機能を維持できる持続時間。連続使用時間。
な
- 日常点検
- 日常的に行う機器の点検、手入れ。
- 暖機時間
- 検知警報器に電源を入れてから、検知警報器の全ての性能が示された規格を満足するまでに必要な時間。
- 濃度指示計
- ガス濃度などの測定量をアナログ方式またはデジタル方式で表示する計器。
は
- 爆発範囲
- 可燃性ガスが空気と混合して、着火によって爆発を起こす濃度範囲。
- 爆発下限界(LEL)
- 可燃性ガスが空気と混合して、着火によって爆発を起こす最低濃度。英語では「Lower Explosion Limit」。
- 爆発上限界(UEL)
- 可燃性ガスが空気と混合して、着火によって爆発を起こす最高濃度。英語では「Upper Explosion Limit」。
- ピーク値
- ある時間内の最大値または最小値。ピーク振幅とパルスベース振幅の平均値。
- 平均値
- 測定値の試料について、測定値を全部加えて、その個数で割った値。
- ベース安定性
- ベース値が、ある期間または周囲条件の変化に対して、どれほど影響されないかの程度。
- 補正
- より真に近い値を求めるために読みとった値、設定した値、もしくは計算値を加えること、またはその値。
- 保守点検
- 機器が、要求された機能を果たせる状態を維持するための作業。
- 本質安全防爆構造
- 正常時および事故時に発生する電気火花、または高温部により爆発性ガスに点火しないことが、公的機関において点火試験その他によって確認された構造。
- 妨害ガス
- 検知対象ガス以外のガスで、指示値、警報濃度などに影響を及ぼすガス。干渉ガス。
- 防爆構造
- 爆発性ガス中の雰囲気中において、機器内部の着火源が外部に影響することを防ぐかまたは着火源を持たない構造。防爆構造の中には、「耐圧防爆構造」「本質安全防爆構造」「内圧防爆構造」などがある。
- %LEL
- 可燃性ガスの爆発下限界濃度を100として可燃性ガスの濃度を100分の1の単位で表したもの。